クリニックにおいて、Googleマップ上の口コミを削除した事例

クリニック　従業員数10名以下

検索エンジンで「口コミ削除」とご入力し、そこから弊所HPへお問い合わせを頂きました。

Googleマップ上の口コミ欄の投稿についてご相談を頂きました。投稿記事によると、ご依頼者様のクリニックに在籍する医師やスタッフが、患者である投稿者が求めた検査結果等について、何ら回答を行わなかったという内容になっておりました。

しかし、ご依頼者様の病院は、問診や検査の結果といった情報を正確に患者に伝え、患者から質問がある場合にはこれに回答する等、患者に対して十分な説明責任を果たし、患者の理解を得る努力をしておりました。

したがって、当事務所としては、上記投稿記事は、ご依頼者様の社会的評価を低下させ、名誉権を侵害する可能性があるとお伝えしました。

上記のような不実の記載について、まずはGoogleへ削除申請を行いましたが、こちらには対応いただけない結果となりました。そのため、ご依頼様と打ち合わせの上、裁判所への仮処分を実施いたしました。

病院において、きちんと検査結果を伝える運用を行っていたということの立証は容易ではありませんでしたが、打ち合わせにて、病院のスタッフの方に、通常どのような対応を行っているかについてお聞きし、詳細を報告書としてまとめました。

この報告書を証拠として提出したところ、裁判所より削除を認定していただくことができました。

本件のように、口コミに記載の事実が虚偽であると立証することが難しいという事例は少なくありません。

しかし、あきらめず地道な立証活動を行うことで、削除の認定をいただけることも十分ございます。

事実と異なる口コミの記載に悩まれている方は、まずはご相談いただければと思います。

2009年の弁護士登録以来、企業問題に取り組む。森大輔法律事務所を開所し、労働分野や広告、景品表示案件を中心に多くの顧問先をサポートしている。講演実績は多数あり、企業向け・社会保険労務士向けの労務問題セミナーを定期的に開催している。

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